3巻は①で名言のまとめ、②では娘のケアレスミスを無くした方法を書きました。③として、名言の中でも一番ドキッとした「子供は裏切ります」という言葉にフォーカスしようと思います。
というか、私の中学受験挫折体験を告白しようと思います。中学受験モチベーションコントロール失敗例だと思ってお読みください。
■私は母を裏切り続けてしまいました。
「子どもは裏切ります。言うことを真に受けてはいけません」①でも書きましたが、黒木先生のお言葉。
個人的見解ではありますが、この言葉は真理です。
実際、私は母を裏切り続けてしまいました。
実は私、中学受験を志そうと小学校4年生から中学受験塾の大手「日能研」に通っていましたが、最終的に成績が上がらず、受験できるレベルではなく断念した過去があります。
私、付属の大学に入れる私立の小学校に通わせてもらっていたので、中学受験の必要はありませんでしたが、母からは、そのまま大学に上がるのは良しとしない雰囲気を受けていました。
Fランではないものの、三流というか、大衆大学というか、抑えみたいな存在だと思います。
■中学受験の動機付
「塾に行きたい」「中学受験がしたい」と言ったのは、確かに私です。
ただ、そのきっかけとなるのは、明治大学のマンドリンクラブのコンサートや、当時いたフュージョン系ジャズバンド(早稲田卒)のライブとかに足を運び、「良い大学に行けば将来も自由に好きなことができる」ということを説いてきたからです。
部員10人の、トランペットとトロンボーンしかいない、弱小吹奏楽部に入っていたので、「あのステージに立つには、外部受験をするしかないんだ」と思い、「受験したい」と口にしました。
■大は小を兼ねるの如く
志望校選びについては、「夢」などは関係なく、常に「偏差値の高い学校」を目指すべき。夢が変わっても、いろんな職業を選べる高い学歴を子どもたちに与えてあげるべき!と言う指針です。
私も母からずっと言われてました。
仮に早稲田、慶応に入ることができれば、日本を牛耳っている多くの人たちの後輩になれる。大きな共通項ができる。それだけで大きなアドバンテージになる。
また、レベルの高い価値観で生きている人のコミュニティに入る方が、目標も努力も成果物も、全ての基準が上がる。一生、切磋琢磨できる仲間とも出会えるんだ!
って言われてました。
今考えれば、その通りだと思います。紛れもないど正論です。ただ、日本を動かすなんて大それた目標なんか持ってないですからね。知識や価値観としては刷り込まれますが、それが原動力になって勉強することはなかったです。
■受験に本気になれなかった理由
4年生の頃は成績も良かったですが、5年生にもなると周りが本気になってくるので、成績が下がり始めます。
それに、やっぱり、友達と分かれるのが嫌だし、自分だけが別の道を歩むのが嫌で、いつまで経っても受験に対して本気になれませんでした…。
そして、極め付けが、「先生、バスケがしたいんです」でお馴染み、伝説のマンガ、スラムダンクが流行り始めました。
友達から借りて読みましたが、面白くて面白くて。学校でも、普通に遊ぶだけなのにチーム固定にして、強化練習して…など、バスケに夢中になりました。
中学に入ったら、吹奏楽ではなく、バスケ部に入りたくなってしまったんです。そして、音楽への興味は次第になくなっていきました。
そう、夢が変わってしまったんです。
バブルも弾け、父も会社を辞め独立をしたりしたので、家計は苦しい状況だったと思いますが、母が私のことを信じて、進ませてくれた道でしたが、いつまでたっても、結果が出ず。
進退について言及されても、これまで母がやってきたのが無駄になるという恐怖で、のらりくらりでどうすることもできませんでした。
垂れ流しにしていたお金を考えるとゾッとします。
■結論:中学受験に一番必要なものとは…
なので、私の持論ですが、中学受験に一番必要なものは「動機付」だと思います。俄仕込みの動機付けなどは、諸刃の刃です。普通の小学生であれば、勉強漬けの苦しさなんかには耐えられません。
本当に、自分の中から出てくる、動機を大切にしてあげる事だと思います。
ちなみに、私の小学校受験のモチベーションは「お弁当の学校に行きたい」でした。
30年以上前ですが、当時は、小学校の給食の時間、好き嫌いは許されず、午後の授業はもちろん、放課後まで、食べ切るまで返してもらえない様な指導が当たり前の様にされていました。
好き嫌いが多かった私は、給食を無理矢理食べさせられるくらいなら、勉強する方が楽だと、受験の道を選びました。多分、私の初めての人生の決断だと思います。今でもはっきり覚えてます。
なので、中学受験を目指す小学生の動機付。夢が変わっても対応できる様な動機付が必要だと思います!!
長くなりましたが、これで3巻の感想終了です。
次回、桜花ゼミトップの島津くんのお話になりそうです。
恐怖によるモチベーション管理がどこまで通用するのか!?ハラハラが止まりません。
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