■私の中の私がザワザワしてます。。。
受験生として挫折した経験。親に申し訳ない気持ち。
そして、今。
親として子供にしてあげられること、してはいけないこと…。
なんか、いろんなポイントで心がザワザワします。「二月の勝者」引き続き4巻の感想です。
■あらすじというか…
成績トップの島津くんと、上杉兄くんのバトル勃発したことで、島津くんの抱える問題が明らかになってきました。
■偏差値50の学校なんてゴミだろ。ゴミ。
偏差値50の学校なんて、存在意義あるのか?ゴミだろゴミ。
島津パパのセリフです。
極端ですが、わかりますよ。
分かる人、多いんじゃないでしょうか?
例えば、2時間、お化粧をして出かける女性からしたら、身嗜みに気を遣えない男性は、それだけでアウトという話を聞く様に、
苦労して勝ち取った栄光がある分、努力をしない人に対する嫌悪が強くなってしまう。という現象だと思います。
ピーマンを頑張って克服した人からしたら、「ピーマン、苦いから嫌い。ピーマン、入ってるから食べれない」と声高らかにギャーギャー喚いている奴は、なかなか鼻につきます。
私、昔、矯正して歯並びを直したのですが、嫌な思い出しかない為、歯並びが悪い人がテレビに出ていると、「金あるんだから治せよ〜」って、ちょっと不愉快な気持ちになります。
人間のキャパが狭いんでしょうね。
■真面目な人間が、人間のキャパが狭いとどうなるか
何かを克服しようして、努力をする人間というのは、真面目な人間だと思います。
ただ、努力家であろうが、真面目に生きようが、キャパの大きさには関係ありません。
人間としての面白味や、魅力は関係ありません。
島津パパも同じ部類の人間なのでしょう。キャパは小さいんだと思います。
過去、努力して良い学校に入ったので、ある一定レベル以下の人間には価値がないと思ってしまう。
そして、自分が努力でできたから、息子もできて当然!と思ってしまう。
その想いが強すぎて、強迫観念みたいなって、家庭内でもパワハラ・モラハラ・DV紛いの振る舞いをしてしまいます。
でも、このパパの場合、全部ママに任せて口出してるだけじゃないんです。
問題の出題傾向を研究して、自分で問題集を探して、プログラムを作って…。ちゃんとやることはやってますからね。ちゃんと、やることはやってるんです。真面目だし。ただ、想いが強すぎる…。
■自分の思い通りに子供を動かそうとする親
「自分の思い通りに子供を動かそうとする親」って先生方には批判されてますけど、私にも心当たりがあります。
それこそ、3巻の感想で書きましたけど、ケアレスミスが多かったので強めに言ってしまいました。漢字のテストでも結果が悪かったので、3回くらい、オリジナルの追試を作りました。最後は100問テストをやらせました。
他にも、強制的に空手を習わせてたり、無理やり練習させたり…。
「自分の思い通りに子供を動かそうとする親」って言われてしまうとグゥの音も出ないです。
ただ、私の40年の人生でも、色々悩んだり、失敗したり、挑戦したり、克服したりして得てきた経験があるので、その経験則に則って、子供にはなるべく正しい道へ導いてあげたい。と思っているだけです。
親子ですから、性格だって似ます。このままだったら自分がした失敗を繰り返すのが目に見えている。それなら、早いうちに軌道修正して直してあげたい。って思うのが親心じゃないでしょうか。
「親心」といっても、許される事、許されない事、必要ある事、必要ない事、あるんだと思います。そこら辺の線引きは常に意識しないといけないとは思います。意識はしていますけど、難しいです。
■たとえどこにも受からなかったとしても、順は順です。
モラハラパパの振る舞いに対し、島津ママは号泣しながら訴えかけます。
「そう言う学校にしか受からなかったとしたら、順は人間以下だって言うんですか?
たとえどこにも受からなかったとしても、順は順です。」
これは私も同意です。
パパの強迫観念はおそらくコンプレックスの裏返しです。それをほじくられるのが痛いんです。この時点で、子供ではなく、自分だけしか見れてないですからね。
パパがどんなリアクションをしたかは描かれていませんが、ここがボーダーラインだと思います。親として、絶対に履き違えたくないところですね。
■「馬を水場に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない」
ビジネスの世界でも言われますね。コンサルをお願いすると必ず言われたりします。
ただ、「自分の思い通りに子供を動かそうとする親」って言う観念で考えると、途端に難しくなります。
水場とはどこなのか?
塾に入れるだけなのか?机に向かわせる事なのか?いい点数を取ることへのモチベーションが上がる仕組みを作ることなのか?
それだけじゃないです。
病気で弱っている犬に薬を飲ませる為には、無理やり口を開いて、薬を投げ入れ、口を閉じて、飲み込ませないといけない。って考え方もあります。
常に、考えて行かないといけないんでしょう。
親、難しいです。
■あの頃は、ただ元気でいてくれるだけで良かった…。
なのに、私たちはいつから、「もっと」と言い出したのだろう
うちの娘も、言えばできるので、どんどん期待しちゃいますけど、本人が本当に辛いのであれば引く勇気は持たないとダメですね。
もう、まとまりつかないので、書きません。
この先の島津くんが正解を出してくれるのでしょう。
5巻に期待です。
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