前回、8巻で学べる中学受験のサマリを書きました。
【二月の勝者】8巻 ネタバレや感想・名言!①知っておくべき、中学受験15事項と宇宙人との対話方法【サマリ】
今回は、8巻の見所について語りたいのですが、大波乱がありましたね。黒木校長の過去もフラッシュバックする様な警察沙汰の大波乱。島津家での出来事です。
お待ちかねの島津回というよりは、「島津父」回ですかね?
同じ小学生の父として、思うところが多く、またしても文章が長くなってしまいましたが、よかったらお付き合いください。
■塾なんかに頼らない。俺の力で受からせる。by島津父

もう、いきなりですけど、結論から書いてしまいます。
私、島津父はそんなに悪いとは思えないんです。
これはダメだなって思うのは島津順くんが家で過去問をやっているのに、貧乏ゆすりをしてプレッシャーをかけたり、一生懸命解いてるのに、途中で遮ったり、というのは、自分の感情を制御できなくなっているんでダメですけど…
あと、お母さんへの暴力紛いの行為もダメですね。これは完全アウトだと思います。
私が読んでいた限りでは、島津くんがビビってるのはこの点だけなんですよね。前に授業を受けずに脱走した時も、「お母さんを酷い目に合わせたくない」的な事を言ってましたが、お父さんにちゃんと口答えできてますからね。
なので、このお父さん、それ以外はちゃんとしてるんです。
自分で調べ、自分の経験則に則って、自分で分析して、指導しています。決して、口だけ出して奥さん任せにしたりする、大多数の子育てに無関心な、お父さんではないんです。
話が少し変わりますが、私、小3の娘に無理やり空手を習わせているんですが、道場の稽古を見てても思うところがあるんです。
指導員の指導法が気に入らないとか、道場の体制がなってないとか、見てると色々出てくるんです。
もちろん、色々なしがらみも合って、そうせざるを得ない状況であるのは理解していますので、そこを補うのであれば、父である私が、自らの経験も踏まえ、自ら調べ、直接指導をするしかないんです。
ウチの子は女の子。いつまでも父親が守ってられる訳じゃないですからね。危険な目に遭遇したら、大きな声を出して逃げるくらいの勇気は身につけさせたい訳です。
それに、危険なのは外だけじゃないです。
好き同士で付き合ったり、結婚しても、何がきっかけで豹変するか分からないですからね。
身内でもいますが、その時に、暴力に屈して、娘の人権をねじ伏せられる様なことがあるのは本当に、我慢ならないんです。
だから、最低限の自分を守る術だったり、多少の攻撃は受け流せるフィジカルは持たせてあげたいんです。それが私のゴールです。
なので、ゴールにたどり着けない稽古は必要ないんです。
島津父にも、息子を「開成に行かせる」というゴールがあります。塾のカリキュラムでは、ゴールにたどり着けない思うから、補助をしているだけなんです。
島津くん本人が、どう考えているかは今のところ分かりませんが、少なくても勉強は楽しそうにしています。親子共通のゴールにも見えます。
ただ、家でごちゃごちゃと文句を言うくらいなら、さっさと黒木先生と直接意見を戦わせるべきだったのに、島津くんのせいにして、面談に行かなかったり、そこらへんの逃げ姿勢は良くないと思います。
そして、そのすり合わせをしなかった弊害は出てきてしまっています。
■「四当五落」って言葉を知らんのか!

島津父の勘違いの最たるものでしょう。というか、実際、小学生相手にこんな言葉言う人いるんですかね?
大学受験で使われる言葉です…。
しかも、お父さん、旧帝大でしょ? 国立でしょ? センターでしょ?
塾にも行かず、自分のやり方で、根性だけで、合格した経験と言うのは本当に凄いことですが、学校ごとに出題傾向が違う事を鑑みれば、先生の意見は直接聞くべきだったんです。
2〜30年も経ってるんだから、どう考えても、先生の話を聞いてみる必要はあるんです。その上で、自分の意見もぶつけるべきだったんです。
■「この考えは圧倒的に正しいと俺の経験が言ってる」

残念ながら、私も「言ってしまいそうな言葉」ランキング1位です。
頑固だけじゃないんです。当てずっぽうに言ってるわけでもないんです。しっかりとした理論と根拠が合って、それでいて自分の経験で裏付けが取れた、確固たる筋道ができているんです。
娘に対してだけではなく、会社やビジネスでも思うことがあります。
大勢の反対や批判をくらっても、自分を信じ、そのやり方を貫き、結果、そのやり方が正しかったから、自信を持ち、さらに強固な想いになっていった気がします。
ただ、これを言う時の精神状態として、客観性を見失っている状態であるかもしれません。
「自分が何をやったか分からせるために警察を呼んでやった」
正直、これも分からなくはないんです。
過激に見えるかもしれませんが、警察が訪問しに来たくらいで、ましてや、14歳以下。将来に傷がつくことはないんです。パフォーマンスとしてなくはないと思います。迷惑ですけど…。
ただ、感情的になりすぎて、理性は飛んでそうですよね。
■こんな重い荷物を毎日欠かさず背負って塾に行ってたんだな

島津くんにかけてあげてほしい言葉として、黒木先生からの島津父へお願いされました。
島津父も、一瞬顔色変わりますからね。認めてあげたい気持ちはあるんです。
それでも、甘やかした結果が、偏差値が下がったり、家を飛び出したり、なんだり…と言う結果になったと思い込んでしまっているので、甘い言葉は、心を鬼にしても言えないんです。
意地を張っている訳ではなく、自分の立てた理論と理屈、ゴールへの筋道が崩れてしまうのが怖いんです。
父も不器用なんです。
8巻の終わりで、お母さんは離婚を決意してしまった様ですが、行き過ぎた所は謝って、猛省して、なんとか、昔みたいに戻れないのかな〜なんて、思ってしまいます。
難しそうだな〜〜。無理なのかな〜〜。。
とりあえず、島津父とは似たところがある事を自覚していますので、「人の振り見て我が身を正せ」じゃないですが、父として娘にできることと、正しい姿勢というもの、常日頃の振る舞いを振り返り、正していかないといけないなと思います。
って感じで、島津父に感情移入をしすぎてしまい、独裁的フレーズのみになってしまいました。
軽め?の名言を3つ追加しておきます。
■美容によくないことは、頭脳にもよくありません。

おや? 君たち、昨日何時に寝ました? 顔色悪い人いますよ?
という、特別クラスを受け持つ黒木先生の最初のつかみの言葉。
私もどっかで使おうと、備忘メモです。
頭も、顔もよくないので、使いどころが分からないですが、希望は捨てず、メモります。
■脳みそが汗をかくような頭の使い方をすること

難関校は解法を丸暗記して解けるような問題は出さないそうです。すごいですね。
「脳味噌が汗をかくように」と言うのは私もビジネスのコンサルを受けた時に言われた言葉です。
よくわかんなくて、諦めて、今はマンガ読んでますけど…。
それにしても、中学受験でも言われてる言葉なんですね…。
なんか、この子たち、今、起業しても、すぐに結果をだせそうな来まします。悔しいです。
■とりま、全員ぶっちぎればいいんじゃん!! by前田花恋

吉祥寺校ツートップの花恋ちゃんのセリフです。
超難関校の桜蔭クラスに入るも、全桜花ゼミの中でも選抜の35名。前から19番目の席。去年の合格者は桜花ゼミからは12名。
「理論上は7人抜けばいいんだけど…」って、ぶちかましたセリフが「全員ぶっちぎればいいじゃん」
かっこいいですね。こう言うのはテンションも大事ですからね。謙遜してる余裕なんかないんですよ。
にしても、イケイケの奴は、男女問わず、小学生の時からイケイケなんですね。憧れます。
長くなりましたが、今回は以上。9巻、島津くんに幸あれ!!
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